明日12月1日(日)で、ジム開設1周年!
写真は、1年前のオープン直前の写真です。壁は、仲間が手伝ってくれて、完成しました!徹夜で作業して、オープンに間に合わせたのが懐かしい。。。超大変だったけど、超楽しかったなぁ。。
まだまだ感傷に浸るつもりはないけど、今日はジム開設までの経緯をお話しします。
僕がボクシングに出会ったのは、15歳。当時、地元北海道に住んでいた僕は、自分のことが大嫌いで「変わりたい!」と心の底から望んでいました。幼い頃から全身にアトピーがあり、夜もよく眠れず、精神的にも落ち込みやすい子供でした。周囲と馴染むのも苦手で、学校に行きたくなくて、よく泣いたり、お腹痛くなったりしてました。(今でも集団行動は苦手。)中学生になっても、学校に馴染めず、他人の目ばかり気にして毎日を過ごして、毎朝が憂鬱でした。高校に上がると同時に、「変わりたい!」(そして「モテたい!」というのが本心。)という思いは爆発し、それまで掛けていたメガネも外し、ボクシングジムの体験に行きました。
(↑小学生の頃の僕。え?本人ですよ?)
当時、札幌市菊水駅にあった884ボクシングジム(会長が林さんという名前なので、884’ハヤシ’)という場所に通うことに決めました。この決断が僕の人生の起死回生のキッカケとなりました。会長がいわゆるボクシングジムっぽくないほど爽やかでカッコ良いし、ジムも清潔感があったので、ビビリの僕でも入会できました。(元ヤンキーっぽい会員さんはいっぱいいたけど(笑)みんな超優しくて、ここでヤンキー免疫ついたと思います笑)
ボクシングを始めた感想としては、とにかく楽しかった!パンチを打ち込むのが気持ちよかった!
しかも、ジムには色々な会員さんがいて、いつもいろんな話してくれて、ボクシングの練習相手をしてくれたり、学校の話を聞いてくれたり、「早く彼女作れ!」ってうるさかったり(笑)、家の近くまで車で送ってくれたり、自分の居場所が出来た感じがして、本当に嬉しかった。試合になると、驚くほど応援してくれて、負けると、死ぬほど悔しがってくれた。高校生の頃はいっつも試合で負けてたから、試合の帰り道、悔しくて帰れないで公園にいると、会長から電話がかかってくるのがルーティンだった。(笑)詳しく何を話したかは覚えてないけど、会長はいつも僕のプロセスを見てくれた。試合まで、僕が準備していることを見てくれていたから、負けてどん底の気持ちでも救われて、また明日からトレーニングする勇気をもらえた。とは言っても、負けた夜は、酔っぱらった会長から、長文のメールで「お前は強い!」とか、時には「お前は勝ってた!」とか、誤字脱字だらけの悔しさに溢れた(酔っ払っていただけの疑惑も。)メールを送ってくれて、内容云々よりも、愛情を感じてた。
「とにかく勝ちたい!」
その想いがどんどん膨らんでいきました。北海道の予選で負け続けているレベルだったけど、本気で「オリンピックで金メダルを取って、会長の首に掛けてあげたい。」いつもイメージしてました。だけど想いが強くなればなるほど、身体は言うことを聞かず。。。極度のあがり症で、試合になると身体は硬直し、いつもとは別人のような動きになっていました。緊張し過ぎる自分に、「何か病気なんじゃないか!?」と疑いもしました。「過度の緊張」を解決したくて、北海道内の心療内科の先生を探しました。本も色々読みました。「俺は強い!」「俺ならできる!」「絶対、大丈夫!」「この負けがあるから、強くんれるんだ!」ポジティブシンキング的な本もいくつか読み、試しまくりましたが、むしろ、苦しくなる。
そこで出会ったのが、「スラムダンク勝利学」と言う本。
実は元々、持ってはいました。(友達が持っていたから、ノリで買っていました笑)だけど、スラムダンクも読んだことなかったし、買って満足したパターンでした。ある時、ふと部屋で改めて開いた時に、ある言葉にビビットきました。
「心技体それぞれにエネルギーを注ぐ。」
きたーーーーーーーーー!!!って感じ、なぜだかその瞬間、シビれるように心に刺さりました。同時に希望も感じました。負け続けて、瀕死だった僕は(笑)すぐに巻末にある著者「辻秀一」のオフィスに電話しました。気持ちは、もうダメ元で!もし連絡取れたら、ラッキー!くらいな気持ちで。そしたら以外にも秘書の方が丁寧に取り合ってくれて、「後ほど、辻からメールしますね。」と。
まるで死刑宣告から一転、救世主が現れて、仮釈放になったような気分!!!(笑)
それから辻先生からきたメールは今でも忘れない。
「スラムダンク勝利学を3ヶ月間実践すれば、変わりますよ。」
「。。。えーっっっ?それだけかーい!!!!(笑)」ただ、当時の僕は藁にもすがる思いで、会った事もないおじさんの一言を信じ切りました。ただ、どう実践するかもよくわからなかったけども、めちゃめちゃ何回も読みました。本に書いてあることを自分なりに考えて実践し始めました。その結果は体感として徐々に現れはじめ、結果として半年後の大会で北海道チャンピオンになることができました。この変化・体感は僕の人生に与える影響は超デカイです。
(↑辻秀一先生の言葉は本質的でまるでアゴにパンチもらうようにダメージあること多かったけど(笑)僕が10代の頃から会ってるから慣れてきた最近。笑)
その後、ボクシングを続けることに悩んでいた時に、ボクサーである先輩からのアドバイスで「3.11東北大震災」被災地のボランティアに行くことに。
(↑岩手県の被災地にて。この頃めちゃめちゃ練習量減って、顔パンパン。)
「人生は一度切り。好きなことやりな。」
現地の食堂にいたおばちゃんに言われたこの言葉が頭でリピートし、帰りのバスの中で「北海道を出て、ボクシングをやろう。」と決める。その後、プロボクサーに。
その後、プロボクサーの中で日々を過ごす中で、なんだか自分の気持ちの迷いが日に日に強くなり、ボクシングからは一度身を引くことに。そして、営業の仕事をした後に、友人に誘われて、パーソナルトレーニングジムで有名なRIZAPに入社。心理カウンセラーにもなりたいと思い、カウンセリングの学校にも通っていましたが、机を挟んで話し(カウンセリング)をするよりも、トレーニングしながら話しをしたほうが、心を開いてもらえる体感があり、パーソナルトレーナーを自分の仕事にして行くことを決意。RIZAPの中で、メンタルトレーニング要素を組み込みたいとSV(スーパーバイザー)と話しが盛り上がっていたけど、SVの異動により、話しは振り出しに戻る。その時に、独立することが頭から離れなくなり始める。
そして、多くの方の後押しもあり、独立。パーソナルトレーナーとして独立して丸3年経ったと同時に、ボクシングジムをオープン。パーソナルトレーナーの時からレンタルスタジオを借りてボクシングイベントをやる中で、ボクシングの持つ価値、魅力に改めて魅了され始め、そして何よりボクシングへの愛は、長年恋い焦がれていた人に再会したように、燃え盛っていました。
(↑オープンイベント時の写真)
ボクシングジムをオープンを決めてから、実際にオープンするまでは、まるで夢の中にいるような感覚でした。酔っ払っている感覚にも似てるかな(笑)全てが新しいことばっかりだけど、根拠のない自信に満ち溢れ、とにかく夢中!!!とにかく多くの人の協力のおかげで、できました!!!
途中少し駆け足になりましたが、そんなこんなで1周年。
まだまだ伸び白だらけのジムなので、今後もお楽しみに!!!!!
本日もお読み下さり、ありがとうございました!