こんにちは!北海道出身にも関わらず、寒さが超苦手な会長の清水です。
いきなりですが、最近ますます思います。「不機嫌で良い」と思う人はいても、「不機嫌な人と一緒にいたい」と思う人はいないということを。僕も友達や仲間がご機嫌でいると本当に嬉しいですし、奥さんがご機嫌だと、もうそれだけで最高です!
実はそもそも、僕自身「ご機嫌」ということには一切興味はありませんでしたが、「ご機嫌」に触れ始めたキッカケは17歳で現役ボクサーだった頃です。当時の僕は、あがり症で試合になると極度の緊張で力を発揮できず、負け続けていました。その時に「スラムダンク勝利学」という本を読み、痺れるような体感を味わい、藁にもすがるような思いで、本の著者に連絡をしました。その著者が、今では私たちのボクシングジムのエグゼクティブアドバイザーとしてご助力頂いている辻秀一先生です。
誰もが知るような超有名企業や世界で活躍するようなアスリートのメンタルトレーニングサポートを行なっている辻先生ですが、初めてお会いした17歳の負け続けているボクサーであった僕のメンタルトレーニングもサポートしてくれました。この出会いが僕の人生に大きな影響を与えてくれました。
それまでの僕は超がつくほどの「ポジティブシンカー」として、暇さえあればボジティブシンキング、ポジティブシンキング!この辛さがあるから強くなれるんだ!この負けがあるから最後に勝てるんだ!この苦しみがあるから成長できるんだ!苦しい自分を鼓舞し続けていました。絶対勝てる!絶対勝てる!そう自分に言い聞かせていると、ほんの一瞬ラクになるんだけど、すぐにそれ以上の不安がやってくるということの繰り返しでした。一種の麻薬のように、一瞬のラクを求めて、ポジティブに考えていました。
いざ始まった辻先生とのメンタルトレーニングは、当時の僕からすると拍子抜けでした。「どれだけハードなことをするんだろう?」と腹をくくっていたら、はじめたのは、「毎日、1日通しての自分の感情を振り返り、10個以上の感情を書き出して辻先生にメールで報告する。」それだけでした。正直、超不安でした。「これだけで、僕は変われるんだろうか?」と。辛いことをしないと成長しない、苦しまないと成功しない、という間違えた常識にどっぷり浸かっていました。
そう。「辛いことをしないと成長しない、苦しまないと成功しない。」は勘違いです。求める結果に相応しいことを質高くやり続けた人が、求める結果を手にする、ただそれだけです。
「苦しんだ順にメダルの色が変わるのか?一番苦しんだ奴が金メダルを取れるのか?」、今でも響いている辻先生の言葉です。
はじめは拍子抜けだった「自分の感情に気付く」というトレーニングも、もう崖っぷちの心情だった僕は、信じて(というか他に信じれるものもなかった)やりました。始めてから3ヶ月目の試合で、ハッキリと違いを感じました。今まで全くなかった余裕が、少し生まれて、今まで緊張でガチガチだった身体が少し動く体感がありました。自分の感情に気付くことを繰り返しているおかげで、いつも周囲の雰囲気にのまれていた感じが、自分自身でほんの少し冷静を作れるようになっていました。その試合でさらに確信しました。「このトレーニングは間違えない。」と
そして、その体感からさらに3ヶ月後に、初めての地元北海道で優勝し、チャンピオンになることができました。その時の体感は、今でも鮮明に思い出せます。リングを踏む感触、応援している人の声、左ストレートの当たる感触、視野の明るさと広さ、相手の動く気配。超気持ちよかった。スポーツ心理学で言ういわゆるフロー状態に入っていまいした。それ以来、僕はメンタルトレーニングを欠かさず行い続けています。
このフロー状態を日常で、もっと身近した言葉が「ご機嫌」です。フロー状態だと身体の機能も脳の機能も必ず上がります。日常でフロー状態というのはイメージしずらいかもしれませんが、「ご機嫌状態」というのはイメージできますよね?ご機嫌な状態も、フロー状態同様に、必ず身体の機能も脳の機能も上がります。スポーツ選手のように「勝つために」とはならないかもしれませんが、日常の中でもご機嫌で過ごして身体の機能も脳の機能も高く、すなわち質の高い時間を過ごした方が良くないですか?不機嫌で食べるご飯と、ご機嫌で食べるご飯、どっちが美味しいですか?不機嫌でいる人と、ご機嫌でいる人、どっちがカッコイイ、もしくはキレイですか?
答えは言うまでもなく出ていると思います。ご機嫌を大切にしていくために、まずは自分の感情に目を向けましょう。自分の感情を書き出してみましょう。
「腹筋は大切だよね」と腹筋の鍛え方を知っていても、実際に腹筋を鍛えないと、身体は変わっていきません。ご機嫌も一緒です。「ご機嫌は大切だよね」と知っているなら、まずは自分がどんな気持ちで過ごしているか、考えてみましょう!(^_−)
元々は「ご機嫌なんかよりも、結果が欲しい!」僕でしたが、結果を出すためにもご機嫌は必要不可欠なことを実体験を通して理解し、今ではご機嫌の価値を伝えたいと強く使命に感じています。
本日もお読み下さりありがとうございました!