こんにちは!女性専用GOKIGENボクシングジム会長の清水です。
現在、オープンして4年目になるGOKIGENボクシングジムですが、オープン前はパーソナルトレーナーとして活動していました。なぜ、横浜に女性専用ボクシングジムを立ち上げることになったのか、改めてお話ししたいと思います。
実は、心理カウンセラー目指してました
僕は元々、地元北海道でアマチュアボクシングを始めて、その後上京しプロボクサーとなりました。引退後はそのまま北海道には戻らず、神奈川で就職しました。営業職だったのですが、新規開拓飛び込み営業というわりとハードな仕事内容だったということもあり、「同僚がどんどんと辞めていく」ということが起きていました。「リーダー」というポジションにあった僕は、とにかく元気よく皆を引っ張っていく様な態度をつくったり、今頑張る理由を一生懸命話ししたり、とにかく自分の営業成績を上げて誇示することで「皆にもできる!」ということをアピールしたり、様々なことを試しましたが、現状は変わらず、むしろ悪化していくいっぽう。悩んだあげく、改めて「相手の話を聞く」ということ、理屈だけではなくて「相手の心を理解する姿勢を持つこと」を大切にし始めた結果、徐々に空気が変わり、現状が変わっていきました。その時に改めて「心」の重要性が身に染み、「もっと勉強したい!」と思うようになっていました。
ある時、先に辞めていった同僚と会う機会があり、自分の現状など話した際に、「心理カウンセラー」というキーワードが出ました。そのキッカケで、ある記憶がよみがえりました。それは、元々小学生の頃は悩みやすく、集団にも馴染めず、不登校だったこと、そして臨床心理士の先生のところに定期的に通っていたことです。他人と話すことが苦手な小学生でしたが、臨床心理士の先生に会いにいくのは楽しみで仕方なく、気付くと何でも話してしまうし、帰りはすごく清々しい気持ちだったことを手に取るように思い出します。そんな思い出から、一時期は「臨床心理士」になりたいと考えていたこともありますが、国家資格でもあるため、諦めていました。なので、「心理カウンセラー」というワードにものすごく心動かされました。
そして、同僚と話した数ヶ月後に「心理カウンセラー」になるための学校に通い始めました。将来、心理カウンセラーという仕事をする際に、人と深く接する仕事を今からしていこうと考えていた時に、「RIZAP」に勤めていた知人に誘ってもらい、パーソナルトレーナーの道に進み始めました。入社時も、「将来は心理カウンセラーとして独立したいと考えています!」と話してスタートしましたが、いざパーソナルトレーナーとして仕事をしてみると、「向かい合って話を聞くよりも、トレーニングをしながらのほうが相手も心を開いてくれるのではないか?」と考え始めました。また、「トレーニングをしよう!」と思えるくらいの元気がある人のサポートをして、仕事、家庭、日常、全ての時間のパフォーマンス(質)の向上の役に立ちたいと思うようになりました。心理カウンセラーになるための学校には通っていましたが、すでに「パーソナルトレーナー」を軸とした活動をしていきたいという想いがハッキリと湧いていました。
情熱だけで始まった独立
「今、目の前にいる人に全力を尽くす!」この言葉が、結局は僕を独立という道に導いてくれました。というのも、ボクシングを辞めてから、営業時代も本当に一生懸命やったし(営業時代は毎日300軒以上の訪問は当たり前、休みは身体を休めるための日曜日の午後のみ)、パーソナルトレーナーを始めてからも本当に勉強と仕事の毎日に充実してましたが、どこか物足りない気持ちと焦る気持ちがいつも心の片隅にありました。だけどそんな物足りない気持ち、焦る気持ちを思っていても仕方がない、とにか「今、目の前にいる人に全力を尽くす!」という言葉が僕の心の支えになっていました。
「今、目の前にいる人に全力を尽くす!」ということをいつも考えていると、会社の守るべきルールが「障害」に感じられるようになってきました。今でこそ、「必要なルールだった」ということはしっかりと理解することができるのですが、今よりも超未熟な当時の僕は、「自分でやったほうが、というか『自分でやらないと(独立しないと)』、目の前の人に全力を尽くすという自分のあり方を遂行できない!」と思うようになってしまいました。その情熱がみるみる抑えられなくなり、独立。ただでも右も左もわからない独立後から数ヶ月後に、今現在もGOKIGENボクシングジムトレーナーとして活躍してくれている鎌田トレーナーも「一緒にやります!」と加わってくれて、力強さは増しましたが、さらに右も左もわからなくなりました。(笑)
まさか!こんなに喜んでもらえるんだ!?
パーソナルトレーナーとして独立し、小さいながら自分達のジムも持つことができましたが、またもや疼くボクシングへの想い・・・。久々にボクシングをやりたくなって、レンタルスペースを借りて、知人同士でミット打ちなどをやりました。そしたら、やっぱり楽しくて楽しくて。そこで定期的にボクシング練習をイベント的に開催するようになり、ボクシング体験したことのない人も参加するようになりました。その際に当たり前のようにミットを受けたら・・・「え!?そんなに!?」ってほど楽しそうに喜んでもらえることに驚きました。はじめは週1回だったものが、週2回、3回と開催回数も増えていき、参加する方も増えていきました。みんなの喜びの声に驚きとともに、自分が「強くなるため」にやってきたボクシング が、こんなにも人を喜ばすことができるものだったと知り、感動しました。100名以上の方にボクシング初体験をしてもらい、参加してくださった笑顔を見るたびに、改めてボクシングの面白さに気付かせてもらうと同時に、ボクシング初体験の方への指導の方法、ミットの受け方など、パーソナルトレーナーとしての視点からも勉強と実践を重ねていきました。
タイムリミットわずか!オープン間に合わない!?
横浜に女性専用ボクシングジムを立ち上げを決めた理由は、たった2つです。それまでレンタルスペースを借りてボクシングレッスンを行なっていたのですが、とあるボクシングジムを間借りしてボクシングレッスンをやっていく話が進んでいました。「もうすぐスタート!」というところまで話は進んでいたのですが、突如、ボクシングジム側から断りの申し入れがありました。もちろん、素直に受け入れるしか選択肢はなく(間借りする立場で反論する隙間もありませんし、むしろスタートする前に断りのお話ししてくださったことにすごく感謝しました)、なんだか途方にくれる想いで帰りの電車に乗っていました。その時、急に思い立ったのです。「自分でやろう!」と。その時、女性専用GOKIGENボクシングジムオープン3ヶ月前。(笑)そこからはもう、怒涛の勢い、一心不乱に準備を進めました。その時に営業していたパーソナルジムが横浜駅西口から徒歩すぐのところだったので、その近くで物件を探していると、当てはまる場所はほとんどない中、やっと見つけた場所が現在の場所、速攻で「ここにします!」と決断しました。
場所も決まり、さらに急ピッチで準備を進めていました。実は元々は男女兼用のボクシングジムとして準備を進めていましたが、オープン予定日のちょうど3週間前にパンフレットの写真撮影を行なった帰り道、モデルになってくれた女性とカメラマンの女性のある話している声が、僕の耳に飛び込んできました。
「男性に汗だくの姿みられるのは本当に嫌です〜」
なんと!!!「女心がこれっぽっちもわかっていない清水」は、強烈なパンチを食らったようにハッとしました。そして決めます、「女性専用」に。何人もの人に言われました、「本当に良いの!?」って。結果、今では本当に良かったとしみじみ思っています。ものすごい感動的な理由があるわけではありませんが、本当にひとりひとり出会った方々から頂く、様々な気づきや発見の積み重ねから、横浜に女性専用ボクシングジムを立ち上げるまでに至りました。
ちなみに、女性専用GOKIGENボクシングジムはオープンまで、普通には有り得ないほどの短期間(立ち上げ決めてから3ヶ月もない!)でスタートさせましたが、それほど急いだ理由は「12月1日に新しいジムでスパーリング大会やります!合わせてオープンパーティーやります!」って大勢の人に僕がライン送っちゃったから。(笑)「参加するね!」「絶対行く!」との皆からの返信、中には県外の人にも声かけちゃったから、もう間に合わせるしかなくなったからという超自分勝手な理由でした。無理に付き合ってくれた不動産の岡田さん、内装業の鈴木さん、心から感謝し続けています。
まとめ
「今、目の前にいる人に全力を尽くす!」という言葉が様々な気づきを積み重ねてくれて、そして本当に素晴らしい人たちと出会うキッカケをくれ、「女性専用GOKIGENボクシングジム」を立ち上げることができ、またさらに素晴らしい女性の方々と出会うことが出来ています。むやみな拡大には走らず、自分達の存在意義を手放さず突き進んでいきます!女性のご機嫌なくして、社会のご機嫌なし!
本日もお読みくださりありがとうございました!